「息継ぎ 水泳」でググってみると
「クロールの泳ぎ方」とか「息継ぎのコツ」などなど
うまく息継ぎができない人達のためにどうしたら良いか
解説しているものが多くヒットします。
しかしここではそういったことではない
息継ぎの奥深さを話したいと思います。
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息継ぎしないと速くなるのは本当?
当たり前の話ですが人間は水中では息ができません。
ですから息継ぎをして泳ぐわけですが
単純に前に進むための動作
(「腕で水をかく」「脚で水を蹴る」)ではないので
必要悪な動作になります。
陸上の100m走で考えてみればわかりやすいかもしれません。
走っている途中で何度か横を向いていたら
どう考えても早く走れませんよね。
それと同じで水泳の息継ぎも余分な動作で水の抵抗も受けるので
速く泳ぐためにはその技術もとても重要になってくるのです。
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ノーブレスのメリット・デメリット
短距離の50m自由形では息継ぎなしで泳ぎきる選手も
しばしば見受けられます。
ノーブレスのメリットは息継ぎという余分な動作をなくす分
速く泳ぐことができます。
0コンマ何秒を争う世界ですから極限まで余分な動作を
排除することは当然です。
一方ノーブレスのデメリットは
筋肉中の酸欠によるスピードダウンです。
メリットは速く泳げることデメリットはスピードダウン?
矛盾していない?
と思われるかもしれません。
運動すると筋肉は酸素を消費します。
ですから呼吸を早くして体内に酸素を多く取り込もうとします。
ノーブレスにより酸素を取り込めない酸欠状態になると
筋肉中の酸素も低下し運動により発生した筋肉中の疲労物質を
取り除くことができなくなってしまいます。
そうなると疲労がどんどん蓄積されてしまい
筋肉が動かなくなる→スピードダウンとなってしまうのです。
要は無呼吸でも全力で筋肉を動かせるパワー体力があれば
速く泳げますが、そうでないと遅くなってしまう
ノーブレスは「諸刃の剣」といえます。
もう一つのノーブレスのデメリット
これは娘、息子が話していたことなのですが
ノーブレスをやると
「速く泳げるはず」「息継ぎしているより速くないとまずい」と
思い込んでしまい、結果
体に力が入りすぎて(硬くなって)
伸びのない泳ぎになってしまうとのこと。笑
まあそれは練習あるのみですよね!
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局面にあった息継ぎを選択
水泳をやらない見るだけの素人からすると
全く意識しない(注目しない)、目に入ってこない「息継ぎ」
でも泳ぐ種目や距離、レースの前半、中盤、ラストスパートなど
そのスピードやタイミングにより
ストローク4回に1回呼吸、2回に1回、毎回呼吸などを
使い分けているのです。
もちろん使い分ける技術や判断ができるように
毎日毎日の練習で身に付けていくものですが
「息継ぎ」は、想像以上に奥深いものなのです。
次、水泳のレースを見る時には
ちょっと注目してみてはいかがですか!
ではでは