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水泳know-how(ノウハウ)

親・指導者必見!「奇跡のレッスン〜水泳編〜」

投稿日:2018-02-12 更新日:

 

NHK BS1「奇跡のレッスン〜水泳編〜」

まず最初に
この番組を見ていない人はとにかく可能な限り
見ることをオススメします。
もちろん違法動画視聴などの不正はダメですよ!

 

再放送でもオンデマンド配信でも、
DVDでも何でもいいのでまずは見ましょう。
(この記事を書いている時点で奇跡のレッスンは
サッカー、野球、テニスしかDVDはありませんでした)

 

水泳をやっている小中学生にも、
もちろんためになりますが

それよりも指導する側が見るべき内容です。
私はそう感じました。

その感じたことを書いていきますので
参考にしてください。

 

 

さて、今回の水泳のコーチは
オーストラリア代表水泳コーチ 
ピーター・ビショップさん

水泳大国オーストラリア水泳代表のコーチをして
獲得メダル数はなんと29個。

リオデジャネイロ五輪100m自由形金メダリスト 
カイル・チャルマーズ選手

パラリンピック金メダル13個獲得している 
マシュー・カウドリー選手

を育てた人物です。

 

 

そしてコーチされる側は

私立明星中学校水泳部
私立だけあって施設も整っていて、
プールは屋内で温水。
公立中学からしてみれば何とも羨ましい限りですが
この水泳部は特別強豪でもなく

クラブ練の速い選手が数名
学練組はなんとなく和気あいあいと部活動をしている
監督も熱血漢ではなさそうな
お世辞にも強いとは言えないそんな水泳部です。

 

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子供の良いところを確認しよう!

まずはじめに行ったことは
水泳において自分の長所短所を確認すること。

日本人特有の気質なのかもしれませんが
監督・コーチも生徒子供に悪いところは指摘しますが
良いところはあまり褒めたり
「いいね〜」と言わないですよね。

 

ピーターさんは悪いところを指摘しても、
必ず良いところも、更には出来ていなくても
努力しているところを褒めてあげます。

 

子供は単純です、素直です(多分)笑
なので
悪いところばかり注意されると
良いところがないと思い込んでしまうので

生徒子供本人がまず自分自身の長所短所を
しっかり認識出来ているかが大切になってくるのです。

 

リオ五輪で金メダルを取った
カイル・チャルマーズ選手は
スタートが下手っぴで前半のタイムも良くない
後半追い上げタイプ。

おそらく苦手な部分を克服する練習もしたでしょうが
それよりも後半爆発的な速い泳ぎができるように
練習をしたそうです。

悪いところを直すことも大切ですが
自分の良いところを知って
そこを伸ばすことも、とても大切なことなのです。

 

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きれいなストリームラインを保て!


速く泳ぐためには水の抵抗の少ない
ストリームラインを保つことです。

水泳の基本中の基本かもしれませんが
水泳に限らず「基本」って結構忘れてしまいがちですよね。

身体をくねらせてしまったり
知らず知らずにストリームラインが崩れて
水の抵抗を受けてしまっている生徒も多くいます。

飛び込んだ直後も泳いでいる最中も
きれいなストリームラインを保ち
そしてストリームラインが崩れないように
強く意識することが重要です。

 

“ヨガ” が水泳の能力を高める?

スポーツ全般に言えることでしょうが
大事なのは体幹と柔軟性。

 

ヨガを習うことで水泳の場合は
ストリームラインに必要な体幹を鍛えることができます。
また腰・胸・頭が一直線にさせるヨガの姿勢は

スタート(飛び込み)時に背中を平らにする練習になり
飛び込みと同時に無駄なくストリームラインの
姿勢を取ることができます。
タイム短縮にはとても効果的です。

 

他にはターンの練習
ターンスピードやターンで壁を蹴る位置など
具体的な説明を交えてコーチしていきます。

普段はやらない練習をすることで子供達も楽しみながら
そして多くのことを吸収しているようです。

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良いチームに必要な2つのものとは?

「サポート」「リスペクト」

個人競技の水泳なのにチーム?

 

関連記事↓
水泳は個人競技ではない!

それは水泳の速い遅いや
泳ぎが上手い下手に関係なく

お互いに
サポートし合いリスペクトし合うこと。

 

これって団体競技であれば普通に行われることで

誰かが調子悪ければ他の選手がカバーする
1人がミスしても周りがフォローする

チーム競技・団体競技では当たり前のことです。

 

関連記事↓
最高のチームワークって一体何?

水泳は個人競技。
調子が悪ければ、また泳ぎでミスをすれば
全て自分に責任がのしかかります。

その重圧や、つらさを独りで乗り越えることは
なかなか難しいことで簡単ではありませんよね。

 

特に小学生や中学生は心も身体も変化が大きい時期で
さらに思春期でもあるので悩み多き年頃です。

 

ですから水泳も
チームとしてお互いを支え合うことで
つらさ状況でも乗り越えることができ、
チームとしても個人としても成長していけるのです。

 

 

具体的な目標を決める!

チームが成長するために必要なことは何か?
自分たちで考え目標を決めていきます。

“helping each other(助け合い)” 
“positive spirit(ポジティブ精神)”

さらに前のレースから次(1週間後)のレースで
「全員の合計タイムを何秒縮められるか」
自分たちで目標を決めさせます。

出した目標は「20秒縮める!」

23人で20秒です。1人約1秒短縮させるのです。

 

どうですか?
一週間で1秒縮めるんですよ!
かなり厳しい高い目標です。

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スランプは自分が作り上げる幻想?

普段はクラブ錬の男子生徒が悩んでいます。
彼は10歳の時ジュニアオリンピックで
2位の成績を残すほどの水泳部ではエース。

ただ半年以上自己ベストを更新できていません。

そして彼はピーターさんに質問します。
「記録が低迷している時どうすればいいのか」と

 

ピーター・ビショップさんは言います
「君は自分がスランプだと信じ込んでいる」

上手くいってもいかなくても試行錯誤を繰り返して
成長していこうとしている人、
毎日努力している人に「スランプ」なんていう言葉は当てはまらない

ピーター・ビショップさんのオーストラリアでのチームでは
「○○ができない!」は禁句
「○○が上手くなるように頑張る」

と考えるようにしています。

 

ですから、
そもそも「できない」ということも
「スランプ」なんていうことも存在しないのです。

一番良くないのは自分はスランプだと信じ込んで
自分を変える(成長しようとする)努力をしないこと。

 

 

水泳に必要なものは
技術、精神力、日々の鍛錬、そして楽しさ!

特に大会(レース)は楽しむもので
もし自分のタイムが悪かったとしても
チームとしての目標を達成できれば
チームみんなで喜びを分かち合えるものです。

チームの目標があるから
今まで自分のタイム(を縮めること)しか
頭になかった子供達が
例えば先ほどのタイムが伸び悩んでいた男子生徒も

後輩を指導したりアドバイスをおくったり
または
同級生同士で教え合うような
チーム内での「サポート」が自然と生まれてきます。

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良いチームに大切なのは「良いリーダー」

この私立明星中学校水泳部の部長は
周りからも「ポンコツ」扱いされ
後輩からも「なめられ」感がある
ちょっと頼りなさげ。

「良いチームには良いリーダーが必要だ」
みんなのモチベーションが下がっている時こそ
君がエネルギーを出してみんなを引っ張っていかないと!

そういったピーターさんのアドバイスを受け
理解した部長は変わっていきます。

キツイ練習で自分がいっぱいいっぱいでも
みんなにチームに大きな声をかけ続けます。

 

ピーターさんは言います。
「決して後ろ向きにならず挑戦する姿勢を持ち続ける
自分のためだけでなくチームのためにエネルギーを
出し続けるそんなリーダーを周りはリスペクトする。」

まさにその通りにチームみんなが部長を「リスペクト」し始め
チームが一つになっていきます。

 

 

1週間で驚異の7秒ベスト


そして向かえた1週間後の大会。

チームとしてかかげた
全員の合計タイムを「20秒縮める」という目標は
達成できたのか!?

結論から言ってしまうと

 

なんと

54秒46短縮!

 

驚きを通りこして笑っちゃいますよね。

半年自己ベストを更新できず悩んでいた男子生徒も
自己ベスト更新です!

軒並みそれぞれの目標タイムをクリアして
1週間で7秒以上もタイムを縮めた生徒もいたのです。

 

この奇跡というかスポ根ドラマかアニメの様な展開に
笑ってしまうのと同時に私は強く感じました。

「子供達には元々ポテンシャルがあるのです。
それをどう引き出してあげるか、背中を押してあげるか
そういった指導をしてあげられるか!」

「これこそが、とても重要なことではないかっ」と。

 

ピーターさん本人は
選手としては思うような成績を残せなかったのですが

毎日プールの底と向き合う孤独なスポーツで
自分を追い込む難しさを経験したからこそ
仲間やコーチと支え合い励まし合うことが大切だと考え

指導者の道を目指したと。

 

チームの一員となって目標を目指す
「“チーム”のために泳げ!」

 

これこそが水泳というスポーツに必要なことだと!

 

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まとめ

一流選手になるには、育てるには
いい指導者に巡り会えるか
親も一緒に考え悩み取り組んでいけるか

これは絶対に欠かせないポイントです。

本人自身の諦めない気持ちと努力は絶対必要で
当たり前のことですがそれだけでは足りません。

指導者、親、環境、更にタイミングや運も影響します。
そして、それらを引き寄せる行動や考え方も
必要になってくるのです。

さあ、どうですか?

 

あなたは、あなたのお子さんに
してあげられることはありませんか?

親が子供にしてあげられることなんて限られています。
ですがその限られていることにどう考えてどう向き合うか?

 

もう一度よ〜く考えてみてはいかがでしょうか?

ではでは

 

 

我が子の自己ベストがなかなか更新できない!
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