水泳know-how(ノウハウ)

意外と多い泳法違反による失格

投稿日:2016-11-06 更新日:

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大会や記録会を観戦していると、
意外と失格している選手が多いのが気になります。

 

「○組のレース、■コースの××さんは泳法違反があったため失格となりました」

というような
アナウンスが流れることがたびたび。

必死に、そして全力で泳ぎきり、へとへとになっているところに
このアナウンスを聞かされる選手はどんな想いでいるのだろう。

と、いつも思ってしまします。

 

ルールあってのスポーツなので仕方のないことです。
また次「がんばれよ」と心の中で他人ながら応援しています。

 

ちなみに、今のところ我が子が失格になった事はありません。(笑)

 

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ところで

そもそも水泳のルールをちゃんと理解していますか?

競技者なら当然、理解していなければいけないことでしょうが

単に見ているだけの私たちはなんとなく、わかっているような感じで
よくわからないのが実情ではないでしょうか。

 

「スタートの時、動いちゃいけないんだよね」とか
リレーで「前泳者がタッチ板に手をつく前に、飛び込んじゃだめ」とか。
何となくわかっているのはこれくらいでしょう。

 

で、実際のところはどうかというと、
失格になっているのは上に書いた、なんとなくわかっている反則がほとんどです。

それは

1.スタート時

2.ターン時

3.リレーの引き継ぎ時

 

ですが・・・

 

 

スタート時の失格

出発(スタート時)の反則に関して
日本水泳連盟競泳競技規則・ルールブックでは次のように記されています。

 

出発合図の前にスタートした競技者は失格となる。
失格が宣告される前に出発合図が発せられていた場合、競技は続行し、
フォルススタートした競技者は競技終了後失格となる。
出発合図の前に明らかにフォルススタートしたと見なされる場合は、
出発合図 はせず、その競技者を失格とする。他の競技者については、
元の位置に戻り再出発をする。

バランスを崩して落ちてしまったということでない限り周りから見て
“明らかにフォルススタートした”と判断できないものなので

ほとんど競技は続行され競技終了後、失格を宣告されます。

 

もちろん故意に違反をしている選手はいないでしょうから
息もまだ整っていないときの失格宣告は残念でなりません。

 

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ターン時の失格

ターン時の失格は特に背泳ぎで多く見られます。

次の引用文は背泳ぎの折り返し(ターン)に関するルールです。

折り返しを行っている間に、泳者の体の一部が自レーンの壁に触れなければならない。
折り返し動作中は、肩が胸の位置に対して垂直以上に裏返しになってもよく、
その後はターンを始めるために、速やかに一連の動作として、
片腕あるいは同時の両腕のかきを使用することができる。足が壁から離れたときには、
あおむけの姿勢に戻っていなければならない。

ターン時の泳法違反に関しては初心者など、経験の浅い選手がやりがちなのですが、
いわゆる「変なくせ」がついてしまって、違反をしていないつもりでも
違反をしているように見えてしまう場合もあります。

 

非常にもったいないことなのでターンの仕方、タッチ板へのタッチの仕方などは
しっかり理解して行う必要がありますね。

 

ただ、この泳法違反は観客席からはほぼ見えなく、よくわからないので
もし違反があったとしても観戦している方は「???」となります。笑

 

 

リレーの引き継ぎ時の失格

こちらは説明する程のことはありませんね。

リレー競技においては、前の競技者が壁にタッチする前に次の競技者の足が
スタート台を離れた場合は、そのチームは失格となる。

技術的なものとは少し違って

接戦であったり、例えば全国大会に出られるか出られないかの瀬戸際の場合、
2泳〜4泳者の心理状態によってもこの反則は起こったりしますので

 

これはこれで観ている方からすると面白さの一つではありますが。

 

具体的な数字で言うと
前泳者がタッチしてから次泳者が飛び込むまで
−0.03秒までOKです。

マイナスって「どういうこと?」と
思われたかもしれませんが

飛び込み方によって機械計測の若干の誤差があるため
−0.03秒までOKということです。

 

ちなみに人間の肉眼で見る限り+0.03秒でも

「あ〜っ!早すぎる。失格だ〜!!」

って思うくらいです。

 

観ている方はひやひやですね。笑

 

他にも色々なルールがありますがほとんどが、
この3つの動作の時に反則して
失格になってしまっています。

 

 

ただあともう一つ強いて挙げるとしたら、

いわゆる「15mルール」です。

 

折り返しの間およびスタート後、折り返し後の壁から15m 以内の距離では体が完全に水没していてもよいが、壁から15m 地点までに、頭は水面上に出ていなければならない。

ドルフィンキックやバサロが得意な人は15mぎりぎりまで潜っていたいところでしょうが

欲張りすぎると15mをこえて失格という泣くに泣けない結果となってしまいます。

 

その他の細かいルールは
日本水泳連盟競泳競技規則・ルールブックを見てみてください。

平泳ぎでは
スタートおよび折り返し後の一かき目は完全に脚のところまで 持っていくことができる。その間泳者は水没状態であってもよい。 最初の一かきをしている間に、次の平泳ぎの蹴りにつながるバタ フライキックが1回許される。

??
とか書かれてあります。が

 

泳がない人からすると“ピン”とこないことも多いです。

 

ルールを「知っている」のと「知らない」のとでは
やっぱり「見方」「楽しみ方」も変わってくると思いますよ。

 

では、また!

 

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